【核シェルター販売店】織部精機製作所はどんな会社?購入できる核シェルターは?

織部精機製作所の企業ロゴ

画像元:http://www.oribe-seiki.co.jp/

皆さんは核シェルターはご存知でしょうか?

核シェルターとは、核爆発や放射能汚染を意識して作られた隔離施設です。

創作でしか聞いたことがないと言う方も多いと思いのではないのでしょうか?

実はこの核シェルターを販売している会社が日本に存在します。

その会社の1つが、「織部精機製作所」です。

今回は、実際に核シェルターを製作している織部精機製作所について、そして実際に購入可能な核シェルターについて解説していきたいと思います。

筆者は、織部精機製作所の社長・織部様に直接取材させていただいた上で、情報をまとめております。

織部精機製作所の会社概要

織部精機製作所は明治38年に兵庫県神戸市で創業、昭和14年に創立、2018年で113年目を迎えます。核シェルターの販売・建設の他にも、不発弾の探査業務、港湾工事業務にも携わっている歴史ある企業です。

織部精機製作所の始まりは航空機部品の製造

創業当時は航空機部品を製造していましたが、日本が第二次世界大戦で敗北し、国全体が航空機の製造を禁止されてしまいます。

そのため、織部精機製作所も航空機部品製造をストップせざるを得なくなり、事業のピボットを余儀なくされます。

そこで織部精機製作所は、航空機のプロペラ開発技術を基に、送風機の開発・製造に乗り出します。

穀物の燻蒸処理に用いられた織部精機製作所の大型送風機

当時、輸入される穀物は、港の倉庫に保管され、殺虫のために青酸ガスにより燻蒸されていました。(今でもバナナの商品紹介で燻蒸処理されていることが記載されていたりします。)

その青酸ガスを倉庫内に均一に送風するために、織部精機製作所の大型送風機が利用されていたのです。

しかし、青酸ガス自体が有毒なため、燻蒸後に穀物を搬出する作業員が命を落としてしまう事件が何回か発生していました。

青酸ガスのろ過技術を探して、スイスのフィルターと出会う

その問題を解決するために、織部精機製作所の社長は青酸ガスのろ過装置を探します。そこで出会ったのが、スイスのろ過フィルターです。

そのフィルターを利用することで、倉庫内の青酸ガスの除去が可能になり、作業員の命の危険をなくすことに成功しました。

このスイス製のろ過フィルターは、核シェルターの空気清浄機としても利用できる製品であり、これが織部精機製作所が核シェルターを販売するきっかけとなったのです。

織部精機製作所の核シェルターの強み

織部精機製作所の核シェルターのポイントは、シェルターから660mの距離で核爆発を起こしても安全を確保できる作りになっています。

これはスイスの基準を参考に作られています。

スイスの基準とは?

織部精機製作所で販売している核シェルターは、スイスの基準を満たすように製作されています。では、スイスの基準とは一体どれくらいなのかを見てみましょう。

◯1メガトンの爆発力(広島・長崎に投下された物の50倍の威力)を爆心地から2.6km以遠の場合、安全でならなければならない。

2.6kmよりも爆心地が遠い場合は人体に影響が出ないようにしなければなりません。

◯放射能に含まれるガンマ線を100分の1までカットしなければならない。

シェルター内に入るガンマ線は微量に抑えなければなりません。

◯核爆発によって起こる高熱に耐えられるようにしなければならない。

シェルター内に熱を通さないようにしなければなりません。

◯夏は涼しく、冬は暖かくなければならない。

シェルター内の温度は適正でなければなりません。

これらの基準をクリアしたものが実際に織部精機製作所で販売されます。

台風や地震などの自然災害からも守る

また、日本は台風や地震といった自然災害を受ける確率が世界中でも高く、それらによる被害を受け続けてきました。

織部精機製作所の核シェルターは、そういった自然災害からの避難場所としても活用できる造りになっています。

放射能による汚染も排除

放射性物質に汚染された空気は特殊フィルターを用いた空気清浄機によって、シェルター内には通さない仕組みになっています。

シェルター内の空気を送り込む空気清浄機は、放射性物質はもちろん、サリンやVXガス、その他の空気感染する菌やウイルスをシャットアウトすることが可能です。

もちろん危機時は停電することも多いですが、そうした場合も手動で清浄機を動かすことができます。

浄水器による水の補給

また、シェルター内の生活において、水分は生命維持に重要なものです。

放射能汚染や水道管の破裂によって断水されてしまった場合でも、有害物質を99%取り除くことができる浄水器が備わっているため問題はありません。

織部精機製作所で販売する核シェルター

ここで紹介する核シェルターは、実際に販売実績があるものです。全てスイスの基準を満たしており、安全性は確保されているので、安心してください。

スイス製空気清浄機 VA-40

スイス製空気清浄機 VA-40

スイス製の空気清浄機で、非常時にガスフィルターにホースを接続して使います。

放射能をはじめ、あらゆる有害物質をシャットアウトする効果があり、清潔な空気を供給し続けることが可能です。

空気清浄のみを目的とした場合、核シェルターに比べてコストパフォーマンスに優れます。価格は180万円(税抜)設置は一週間ほどで完了するので手軽です。

ただし、爆心地近くで爆発の衝撃に耐えるものではなく、あくまで空気清浄機としての利用に留まります。

爆心地近くでの衝撃に耐えるためには、次の地下シェルターを利用する必要があります。

スイス製 一般住宅用地下核シェルター

織部精機製作所のスイス製地下シェルター

一般住宅に必要な地下シェルターで、爆心地近くでの衝撃にも耐えられます。

先述のスイス製空気清浄機が搭載されており、清浄な空気を供給することが可能です。気圧弁も搭載されており、気圧の調整が行えます。

入口の扉は厚く設計されており、核爆発時に発生する熱と放射能を侵入させません。緊急時の避難口も確保されています。

また、食器棚が用意されており、ここに食料などを貯蔵しておくことができます。

さらに、電気が通っているため、テレビをはじめ、様々な家電を動かすことが可能です。

スイス製地下核シェルターの費用

既存住宅の地下に新設する場合は、建設費用込で価格は2500 ~ 3500万円となっており、価格は土地の広さによって変化します。

しかし、住宅を新築する際に、同時に地下シェルターを製造する場合、重機やセメント等の追加費用が抑えられ、住宅費用にプラスして1500万円ほどで建設することが可能になります。

核シェルターと同時に新築建築を検討されている場合は、住宅建築時に合わせて核シェルターを建設されることをおすすめします。

地下核シェルターの建設にかかる期間

ただし、シェルターの完成には4ヶ月の期間が必要です。地下型の核シェルターを検討している方は、早めに設置工事を開始されることをおすすめします。

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核シェルターを販売している会社は日本にも存在し、その代表格が織部精機製作所です。

核シェルター保有率100%を誇るスイスの基準を参考にし、50年以上も核シェルターを製作してきた実績があるため、安全性には絶対の信頼があります。

また、空気清浄機の性能にも定評があります。

核攻撃だけでなく災害にも強いので、それらの対策が必要だと感じた方は一度相談してみましょう!